部屋の模様替えをしていたら、ふと「うちって緑が少ないな」と思った。
癒やし担当はもちろんにゃんこたちで間違いない。でも、もう少し空間に生命の気配があってもいいんじゃないか……そう思ったのがきっかけで、観葉植物を迎えることに。
じつは、今回写真に撮ったガジュマルは、家を建てたときにお世話になった建設会社の社長さんからいただいたもの。
当時は営業マンとして関わってくれた方で、実直で信頼できる姿勢に心から安心したのを覚えている。
その後トップ営業マンとして活躍され、今では会社の代表に。そんな節目の20周年に、プレゼントしてくださったのがこのガジュマルだった。

植物の手入れは苦手で、以前は家族の反対を押し切って芝生を敷いたものの、結局ギブアップ。
いまでは庭もカーポートという名のコンクリートで覆ってしまった。でも、ガジュマルはちゃんと元気に育ってくれている。
この家で二人の子どもを(ほぼ)育て上げたという実感は、自分にとってたぶん、人生のなかで一番の「やりきったこと」かもしれない。
それを見守ってくれたこの家と、いろんな時間を過ごした部屋に緑が増えるのは、なんだかとても自然なことのように感じた。
ガジュマルの近くには、もうひとつ、パキラも追加。
猫たちは今のところ完全スルーしているけど、もしかしたらこの静かな植物の気配に、何か感じてくれているかも。
ちょっとだけ空気が澄んだような、そんな気がした日曜日の午後。